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2025.07.12
  • 副鼻腔炎・ちくのう症
  • 日帰り手術

福岡・筑豊地域で副鼻腔炎の治療と日帰り手術なら|耳鼻咽喉科専門医による診療【飯塚市・麻生耳鼻咽喉科クリニック】

はじめに

「鼻がつまって息苦しい」「黄色くドロッとした鼻水が出る」「頭が重い」「においがしない」—こういった症状が続く場合は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の可能性があります。 当院では、耳鼻咽喉科専門医が診察を行い、内服薬による保存的治療から日帰り手術まで、患者さまの状態やライフスタイルに応じた治療法をご提案しています。 飯塚市を中心に、筑豊地域で副鼻腔炎にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

慢性副鼻腔炎とは?

慢性副鼻腔炎とは、鼻の奥にある「副鼻腔」という空間に慢性的な炎症が続く病気です。一般的には「蓄膿症」とも呼ばれます。炎症が長引くことで、鼻づまり、膿のような鼻水、においがわからない、頭が重いといった日常生活に支障をきたす症状が続くことが特徴です。慢性副鼻腔炎になると、薬だけでは改善が難しく、手術による治療が選択されることもあります。

副鼻腔とは?

副鼻腔は、鼻の周囲にある空洞で、「上顎洞(じょうがくどう)」「篩骨洞(しこつどう)」「前頭洞(ぜんとうどう)」「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」の4つに分かれています。各副鼻腔には自然孔と呼ばれる小さな穴を介して鼻腔と交通しており、換気と粘液の排泄を行うことで、副鼻腔内の環境や機能が正常に保たれています。

しかし、炎症によって粘膜が腫れたり、膿がたまったりすると副鼻腔の換気や粘液の排泄が悪くなり、炎症が慢性化していきます。

慢性副鼻腔炎の主な症状

急性副鼻腔炎は風邪などに続いて一時的に副鼻腔の炎症を起こす状態で、内服薬などの保存的治療で多くは1ヶ月以内に改善します。

一方で、慢性副鼻腔炎は以下のような症状が3ヶ月以上続き、内服薬などの保存的治療だけでは改善しない場合があります

  • 鼻づまり:片側、または両側の鼻がつまって呼吸しづらくなります。
  • 膿性鼻漏(粘っこい黄色〜緑色の鼻水):細菌感染によって膿がたまっている状態です。
  • 後鼻漏(こうびろう)・慢性的な咳:鼻水が鼻の奥からのどに流れ落ちることにより、痰が増えたり、のどの違和感、長引く咳の原因となっている場合があります。
  • 頭痛・頭重感・顔の痛み:副鼻腔に膿がたまることで、額や頬の奥に鈍い痛みや重さを感じることがあります。
  • 嗅覚障害(においがしにくい・しない):炎症が嗅覚神経に影響することで、においが分からなくなることもあります。不快なにおいがする場合もあります。
これらの症状は、日常生活の質(QOL)を大きく低下させる原因にもなります。また、鼻づまりにより口呼吸になることで、いびきや無呼吸、口内環境の悪化などが起こる場合もあります。「ただの鼻炎」や「風邪」だと思って放置してしまうと、知らず知らずのうちに悪化しているケースも少なくありません。

症状が長引くとどうなる?

慢性副鼻腔炎を放置すると、鼻の粘膜が過剰に増殖し、鼻茸(ポリープ)ができる場合があります。これに伴い、鼻づまりや嗅覚障害がさらに悪化します。また、持病に気管支喘息がある場合、病状が悪化する場合もあります。

つまり、症状が軽いうちに耳鼻咽喉科での正確な診断と適切な治療を受けることが重要です。

慢性副鼻腔炎の原因と種類

慢性副鼻腔炎は、単に「鼻の炎症が長引く病気」ではありません。
原因は多岐にわたり、生活環境や体質によって症状の出方や治療のアプローチも異なります。

慢性副鼻腔炎の原因

慢性副鼻腔炎の代表的な原因は以下のとおりです。

 1. 細菌・ウイルス・真菌(カビ)の感染

 2. アレルギー性鼻炎に伴う鼻粘膜の腫れ

 3. 解剖学的な異常(鼻中隔弯曲症など)

好酸球性副鼻腔炎にも注意

近年注目されているのが、「好酸球性副鼻腔炎」という副鼻腔炎です。これは前述したことが原因ではなく、鼻水の中に含まれる白血球の一部である好酸球という炎症細胞が関与する特殊な副鼻腔炎であり、従来有効とされていた薬剤が効きにくく、再発しやすいのが特徴です。特に注意が必要なのは、気管支喘息と合併しているケースが多い点です。そのため、副鼻腔と呼吸器の両方を視野に入れた診療が必要となります。

このように、慢性副鼻腔炎は原因が一つではなく、病状も様々なため、より専門的な診察・検査が重要になります。

検査と診断の流れ

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)は、見た目や症状だけでは正確な診断が難しい病気です。
当院では、患者さまの症状の背景にある原因や重症度を正しく把握するために、複数の検査を組み合わせて診断を行っています。

内視鏡検査

当院では、高精度で、細径の内視鏡を用いて、鼻の奥や副鼻腔の入り口まで直接観察し、以下の内容を確認します。

  • 鼻汁の色や量、粘膜の腫れの状態
  • 鼻茸(ポリープ)の有無
  • 鼻中隔弯曲などの構造異常

検査中は画像をモニターに映し出し、実際の所見をお見せしながら、分かりやすく、納得のいく診療を心がけています。

画像検査(レントゲン・CT検査)

副鼻腔炎の有無を調べるだけであればレントゲンでも可能ですが、症状が長引く場合や手術適応を判断する場合には、CT検査が有効です。

CT検査によって、

  • どの副鼻腔に炎症があるのか
  • 骨の形態の異常やポリープの大きさ、位置
  • 手術が必要かどうかの判断材料

が明確になります。

当院では必要に応じて高精度で、安全なCT検査を行い、的確な診断と治療方針の決定に役立てています。

その他の検査(必要に応じて)

  • アレルギー検査:アレルギー性鼻炎の合併を確認
  • 好酸球値:好酸球性副鼻腔炎の可能性を検討
  • 嗅覚検査:においの低下の程度を数値化

慢性副鼻腔炎の治療

慢性副鼻腔炎の治療には、内服薬などによる保存的治療と手術療法があります。当院では、患者さまの症状の程度やライフスタイル、ごご希望をふまえた上で、最適な治療法をご提案しています。

急性副鼻腔炎の場合

  • 抗菌薬(マクロライド系など):炎症を抑え、粘膜の腫れを軽減
  • 去痰薬:膿や粘っこい鼻水を排泄
  • 抗アレルギー薬:アレルギー性鼻炎を併発している方に使用
  • 点鼻薬・ネブライザー:鼻腔の炎症や腫れを緩和
  • ステロイド剤:鼻茸や嗅覚障害を伴う場合に使用
  • 鼻洗浄(鼻うがい)

通常は1ヶ月程度の治療で改善が見込まれますが、症状が悪化したり長引いたりする場合は、慢性化を防ぐために継続的な治療が必要です。

慢性副鼻腔炎の場合

急性副鼻腔炎と同様に内服薬を中心に治療を行いますが、慢性副鼻腔炎に抗菌薬を使用する場合にはマクロライド系と呼ばれる抗菌薬を少量、数か月間投与する治療法が有効とされています。投与量を少量にすることにより、殺菌が目的というよりも、粘膜の機能を正常化させ、自浄作用の向上を期待する治療です。こういった治療でも効果がない場合鼻茸がある場合好酸球性副鼻腔炎である場合には手術療法を検討する必要があります。

慢性副鼻腔炎の手術

保存的治療で十分な改善が得られない場合、手術療法を行います。副鼻腔炎(蓄膿症)の手術と聞くと、「痛い」「怖い」「歯茎からノミで穴を開ける」…というイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、これは従来の手術法であり、近年では鼻の穴からカメラ(内視鏡)を挿入し、炎症を起こしている副鼻腔の内部を直接確認しながら、病的な粘膜や鼻茸などの異常組織を切除する「内視鏡下鼻・副鼻腔手術(ESS)」が一般的となっています。

 

ESSは低侵襲でありながらも、十分な治療効果が得られる手術法として普及しており、当院ではこのESSを日帰り手術として実施しています。患者さんは術後の安静が短期間で済むため、日常生活に早期に復帰することが可能です。

慢性副鼻腔炎の治療を行うにあたっては、病状を正確に診断し、適切な治療方針を立てることが重要です。「手術はなるべく避けたい」「仕事に支障が出ない範囲で治したい」など、患者さまのご希望を大切にしながら、治療法をご提案しています

 

なお、病状や患者さまの状態によっては、より高度な治療や入院が必要と判断した場合には、対応可能な連携医療機関への紹介を行っています。

副鼻腔炎の日帰り内視鏡手術について

当院は飯塚市を含む筑豊地域で唯一、耳鼻咽喉科の日帰り手術に対応している医療機関です。手術を受けられる患者さまが安心して治療を受けられるような体制を整えています。

当院で行う内視鏡下鼻・副鼻腔手術(ESS)の特徴

高性能な手術支援機器を完備

高解像度の「4K内視鏡カメラ・モニター」を採用し、より安全性の高い手術を目指しています。また、病的な粘膜や鼻茸を吸引しながら削り取る「マイクロデブリッター」という手術機器を用い、手術時間を短縮することで手術を受けられる患者さまの負担軽減に努めています。鉗子などの基本的な手術器具と組み合わせて使用することで、より高い効果を発揮します。

局所麻酔で身体の負担を軽減

鎮痛・鎮静作用のある薬剤を点滴し、うとうとした、半分眠ったような状態を保ちながら、鼻の内部に麻酔薬を注射し、痛みや恐怖心を抑えた手術を行います。鼻の内部に行う麻酔は、術式に応じて麻酔薬の濃度や量、注射する部位などを適切に判断し、実施しています。

術後の負担を少なくするガーゼの工夫

当院では手術の際に適切な止血処置を行い、鼻に詰めるガーゼの量を必要最低限で済むよう努めています。これにより、抜去時の痛みや頭重感、鼻詰まりといった不快な症状を軽減できるよう工夫しています。

また、術後2日目にすべてのガーゼを除去し、患者さまの負担をなるべく減らし、社会復帰が早まるよう努めています。

経験豊富な耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医による手術

手術の執刀は日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会専門医、および指導医を持つ院長が行います。これまでの豊富な手術経験をもとに、慢性副鼻腔炎の診断から手術、および術後の処置まで一貫して対応いたします。また、手術後は院長直通の連絡先をお渡ししています。24時間対応しておりますので、手術後もご自宅で安心してお過ごしいただけます。

手術の流れと手術当日の過ごし方

手術が決定された患者さまには、術後の生活の注意点等、より詳細な資料を用いてご説明させていただきます。本ページでは、簡易的な流れをご説明させていただきます。

診察・治療方針決定・術前検査

まずはご来院いただき、診察、検査(内視鏡・CTなど)を行い、副鼻腔炎の状態を確認した上で、適切な治療法を提案します。治療として手術が最適であり、ご希望される場合には、手術日程を調整します。加えて、手術を行う上で必要な検査を行います。なお、受診当日にいきなり手術を行うことはできません。

手術、および手術後の流れについての説明

持病や内服薬、および事前に行った検査に問題がないことを確認します。その上で、手術の詳細について、院長より説明させていただきます。加えて、担当スタッフより術前後の注意事項や流れなどを説明させていただきます。手術に対しての不安が少しでも軽減できるよう、患者さまやご家族からの質問に納得いくまでお答えいたします。

手術当日

点滴確保、および局所麻酔を行った後、手術を開始します。術後は約30分程度の安静にしていただき、状態が安定していることを確認できれば、帰宅いただけます。なお、手術後は体内に麻酔が残るため、お車や自転車の運転はできません。お迎え、もしくはタクシーの利用をお願いします。

手術後

手術当日を含め、3日間は連日受診していただき、鼻内の観察、処置を行います。その後は週1~2回程度の通院、処置を行いながら、手術後の経過を確認させていただきます。また、お仕事や学校は4日目以降から、飲酒や喫煙、運動は1週間後から、遠方への出張やご旅行は1か月後からが目安です。

副鼻腔炎手術の費用

当院では行っている副鼻腔炎手術はすべて健康保険適用です。手術費用については以下の通りです。鼻中隔弯曲症などの鼻腔の異常を伴う場合には、別途料金が発生します。ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

手術方法と費用一覧

手術名 区分 3割負担 1割負担
内視鏡下鼻・副鼻腔手術II型
(副鼻腔単洞手術)
片側 36,000円 12,000円
両側 72,000円 24,000円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型
(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
片側 74,730円 24,910円
両側 149,460円 49,820円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型
(汎副鼻腔手術)
片側 96,240円 32,080円
両側 192,480円 64,160円

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※副鼻腔炎の手術費用は3割負担の方で、36,000円~192,480円です。症状の程度・両側か片側かの手術により費用が異なりますので、診察の結果、術式と費用を確定することが可能です。(なお、手術費用は保険適用で、高額療養費制度の適用になることが多いです)

※手術のみの費用です。上記に再診料・薬剤費などが加算されます。

※各種クレジットカード、キャッシュレス決済可能です。

高額療養費制度について

当院の手術はすべて保険適用で、さらに高額療養費制度が適用されます。これは年齢や所得に応じて自己負担額の上限が決まっており、上限を超えた額は払い戻しを受けることができる仕組みです。事前に健康保険限度額適用認定の申請を行った場合、手術当日の窓口でのお支払いが上限額までで済みますので、申請をお勧めしています。なお、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録されている場合は、申請不要となりますので、お申し出ください。

同時に実施しうる手術について

患者様の状態に応じて、以下のような手術も同時に実施することがあります。詳細は手術相談時に、実施する術式をご説明いたします。


粘膜下下鼻甲介骨切除術(内視鏡下鼻腔手術1型)

鼻の中の粘膜(ひだのような部分)を一部切除し、鼻の空気の通りを良くする手術です。肥厚性鼻炎を併発している方や、鼻の構造の問題で副鼻腔炎が悪化しやすい方に実施します。


鼻中隔矯正術

曲がった鼻の間の壁(鼻中隔)の軟骨を切除し、真っ直ぐにする手術です。鼻中隔弯曲症を併発している場合、鼻閉の改善を目的とし同時に実施することがあります。

手術後の経過と再発予防

慢性副鼻腔炎は、治療して終わりではなく、「再発を防ぐこと」も大切です。
特に鼻茸を伴う症例や好酸球性副鼻腔炎、喘息との合併がある場合は長期的な管理が重要です。

手術後、治療後の通院と経過観察

治療後も以下のような目的で定期的な通院をおすすめしています。

  • 炎症や粘膜の改善状況のチェック
  • 再発や鼻茸の再発の早期発見
  • 点鼻薬やネブライザーの継続

手術後は通常、1〜2週間ごとに数回の診察を行い、その後は状態に応じて通院間隔を調整します。

自宅でできるセルフケア

再発予防には、日常生活でのセルフケアも非常に大切です。

  • 鼻うがい(生理食塩水):副鼻腔の洗浄・炎症予防に効果的
  • アレルギー対策:花粉やハウスダストを避ける生活環境の工夫
  • 禁煙:喫煙は副鼻腔炎を悪化させる大きな要因

当院では、患者さまに合ったセルフケアの方法をわかりやすくお伝えしています。

喘息との関係性に注意

慢性副鼻腔炎と喘息は深く関係しており、一方が悪化するともう一方も悪くなることがあります。特に好酸球性副鼻腔炎では、約7割の方が気管支喘息を合併していると言われており、全身の健康を見据えた副鼻腔炎治療を目指しています。

さいごに|慢性副鼻腔炎の診断と治療は当院へ

当院では専門医による診療内視鏡やCTを用いた正確な診断をもとに、保存的治療から日帰り手術まで、患者さまのライフスタイルに合わせた治療法をご提案しています。

 

手術と聞くと、入院でというイメージが強いかもしれませんが、近年では手術方法や医療機器の進歩により、日帰りで受けられる手術が増えています。それでも、多くの患者さまが手術を受けるのは初めてのことで、不安が一杯だと思います。当院で行っている内視鏡下鼻・副鼻腔手術(ESS)は侵襲が少なく、出血や痛みといったリスクを最小限に抑えた手術です。また、術後は24時間、院長や担当スタッフと連絡が取れるよう、万全のフォロー体制を整えております。加えて、手術前後の説明を丁寧に行い、患者さまやご家族からのご質問に納得いくまでお答えし、お身体やお気持ちへの負担を少しでも軽減できるよう努めています。

当院では副鼻腔炎の患者さま全員に手術を勧めるわけではございません。これまでの症状の経過や副鼻腔炎の程度、さらに患者さまのライフスタイルやご希望などを考慮し、手術適応を判断しています。手術を希望されてご来院された場合でも、手術をお勧めしないこともあります。

筑豊地域・飯塚市で副鼻腔炎にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。「まずは診てもらいたい」という段階でも構いません。早期の診断と治療が快適な日常への第一歩です。

よくあるご質問

副鼻腔炎について

Q01.慢性副鼻腔炎と風邪の違いは何ですか?

【回答】風邪をひいた後に鼻づまりや鼻水が長引く、色がついた粘っこい鼻水が出るといった症状がある場合は副鼻腔炎を起こしているかもしれません。患者さまご自身で判断するのは非常に難しいため、放置せず早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

Q02.においがしないのは副鼻腔炎のせいですか?

【回答】副鼻腔炎に伴い嗅覚障害が起こる可能性がありますが、その他、風邪やCOVID-19などの感染症、アレルギー性鼻炎、加齢、腫瘍など、嗅覚障害の原因は多岐にわたります。適切な検査・診断により原因を明らかにした上で、それぞれの病気に対して治療を行う必要があります。

Q03.子どもでも副鼻腔炎になりますか?

回答】通常、副鼻腔は2歳頃から発達しはじめて、完成するのは17歳以降とされています。乳幼児の副鼻腔炎は少なく、4歳頃から発症しやすくなると言われています。

Q04.副鼻腔炎と花粉症・アレルギー性鼻炎は関係がありますか?

【回答】花粉症やアレルギーは副鼻腔炎(蓄膿症)の原因の一つです。花粉症やアレルギー性鼻炎が長引くと、鼻の粘膜が腫れ、空気が通りにくくなり、副鼻腔炎を引き起こすことがあります。

Q05.副鼻腔炎に鼻うがいは有効ですか?

回答】鼻うがいは、副鼻腔炎の症状を緩和するための非常に有効な方法です。鼻うがいにより、鼻内に付着した膿、ウイルス、細菌を直接洗い流すことで、鼻の中を清潔に保ち、副鼻腔炎の症状を緩和することができます。

副鼻腔炎の手術について

Q06.手術にはどのくらいの時間がかかりますか?

【回答】手術方法にもよりますが、当院で行う日帰り手術の場合、約1~2時間が目安です。それ以上の手術時間が必要な場合には、全身麻酔での手術をお勧めしています。

Q07.手術中や手術後に痛みはありますか?

【回答】はじめに鼻の中に麻酔液のしみ込んだガーゼを挿入し、表面麻酔した上で局所麻酔薬を注射しますので、注射に伴う痛みはほとんどありません。手術中に痛みがある場合には、適宜局所麻酔薬を追加します。また、手術後数時間経過すると、麻酔の効果が切れ、痛みを感じられる方が多いため、鎮痛剤をお渡ししています。

Q08.手術後の通院はどれくらい必要ですか?

回答】手術後の経過には個人差があり、通院頻度は若干異なりますが、まずは手術の日を含む3日間は続けてご来院いただく必要があります。その後は経過を見ながら、週1~2回程度の受診をお願いしています。最終的には手術から3~4か月の時点で経過に問題がなければ終診としています。

Q09.入院や全身麻酔での手術は可能ですか?

【回答】当院には入院設備はありません。また全身麻酔での手術は行っておらず、手術はすべて日帰り・局所麻酔で行っています。

Q10.手術費用は保険適用ですか?また、高額療養費制度は使用できますか?

回答】当院で行っている手術はすべて保険適用です。また、高額療養費制度もご利用いただけます。

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文責・監修医師

麻生耳鼻咽喉科クリニック 院長 麻生丈一朗

・医学博士
・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・日本気管食道科学会専門医
福岡県飯塚市の麻生耳鼻咽喉科クリニックを継承し、小さいお子さんからご高齢の方まで、世代を問わず、幅広い年代の筑豊地域の患者様へ医療を提供。充実した検査機器による耳鼻咽喉科の一般診療に加え、日帰りでの手術加療も実施し、耳鼻咽喉科として可能な限り幅広い医療を提供している。